2009/06/10
アメリカでは、環境保護に適合した建築物に対する評価として、US Green Building Council(USGBC) が提供する LEED認定のシステムが一般化しつつあります。
Gray建設が建設した Bernhelm Visitor Center が、LEED の最高レベルである Platinum をケンタッキー州で最初に取得したことから、設計者の Lee Bagley 氏を招いて、USGBC の定例会議である”Green Scene Meeting"をGray建設の事務所で開催しました。
Bernhelm Visitor Center における環境対応設計には、以下のアイディアが盛り込まれています。
・ ユニークな構造木材の再利用
例えば、部材の一部は、ケンタッキーのバーボンウイスキー工場 Jim Beam 他から、ウイスキーを熟成させる棚に使われていた部材を用いました。
また、あるエリアでは、埋設処分の予定だった HJ Heinz のピクルスを漬け込む桶の部材を用いております。
さらに、梁や柱の接合部は、簡単にボルトで外れる構造にして、再利用を容易にしました。
・ 中水利用
8000ガロンの雨水を貯め、トイレの流し水に使う工夫をしています。
・ 雨水排水の浄化
屋上緑化、庭を通しての地中浸透、きのこのベッドを通しての駐車場雨水排水など様々な工夫をして、雨水の地中浸透を促進しています。
・ コンクリートの工夫
フライアッシュの混合比を高めた地元のコンクリート材に、破棄されたコンクリートの粉砕物を骨材として加えて用いる工夫をしております。
Gray建設はこれからも、USGBC と共に環境に優しい建設を目指して、LEED プログラムの適用を推進に力を入れていきます。